2019/08/07に書きました
赤潮、苦潮=釣りにくい状況にある
赤潮とは、海中のプランクトンの異常増殖が原因で起こるもので、海が赤くなることです。
ただし、常に赤くなるかというとそうでもなく、異常増殖を起こしたプランクトンの種類や色素によってほかの色にもなることもある。
苦潮とは赤潮や青潮の別名である地域もあるのですが、釣り人主観の話ならば、海水中の酸素量が極端に低下し、魚などの活性が極端に低下する現象のことです。
大潮とか小潮とかの潮周りを意味する言葉ではないのでご注意を。
海水中の酸素濃度が低下するということはアオリイカやその他の魚貝類にとって、酸欠状態になるということなので、エギやルアーを追いかけている場合ではないという状況なので、基本的に釣果に影響を与えます、主に悪い方向に・・・。
苦潮が発生すると海面の泡が消えない
バス釣りをされる方はフォールターンオーバーと言われればピンとくると思うのですが、閉じられた野池でなくとも海でもこの現象が起こります。(野池と違い海は潮が流れるので、比較的短期間でこの悪影響は収まりますが)。
自然のままの状態であれば、水は4度のときが最も重く一番下層にあるのですが、北風で海面付近の水温が4度に急激に下げられると表面の海水が一番冷たい水になってしまいます。
そうなると表面の水が底へと一気に流れ込もうとし、海水全体が上下反転することになります。
イラストはかなりざっくりしたものですが、この上下反転と同時に海底にある砂や汚れなんかも一緒に撒き上がり、一時的に海水が汚れて、溶けている溶残酸素が少なくなってしまうのです。
苦潮の見つけ方
苦潮の気付き方としましては『泡』です。
船が通った後、海水面にたった泡が消えない。または、足元の海水をロッドでバシャバシャやってみたところ、泡が消えない。これが苦潮だと気付けるポイントです。
ただ、足元付近だけだと、自分の足元付近の水質が悪化しているだけかもしれませんので、できれば船など、波止寄りのところよりも沖の泡で確認したいところです。
赤潮、苦潮を避けるなら大きめの移動
赤潮や苦潮を避ける一番の方法は大きめのポイント移動が有効です。
苦潮は北風が原因になっていることが多いので、離れた北風の影響を受けにくいところまで移動することが手っ取り早くて良いです。
赤潮に関しては、その海域全体で起こってる可能性もあるので、小規模な移動だと避けられないことも多いです。できるだけ大きめの移動をオススメします。
こんなときはこっちのポイントまで移動した方が釣れやすいぞ!など、自分なりのパターンを見つけられると一番いいと思います^^
赤潮、苦潮でも釣れる場所を探せばOK
赤潮、苦潮だと絶対に釣れない!!っとまでは言い切れません。
むしろ赤潮、苦潮だからこそできる狙い方というものも存在します。
例えば、悪くなった海水が一番最初に回復してくるポイントを見つけられれば、そこは絶好のポイントになること間違いなしです。
潮あたりが良いポイント、普段は潮が速くて釣りがしにくいポイント、北風の影響をまったく受けないポイントなど、元気なアオリイカが一箇所に集まっている可能性があります。
こうなれば、そのポイントに入るだけでアオリイカパラダイスになることも・・・。
このページで言いたかったこと
赤潮やら青潮やら苦潮なんかは、地域全体として海がダメになっていることもあるので、諦めるという選択肢も重要だと思っています。
ただ、水質が回復してくるポイントをいち早く見つけられたらめちゃくちゃ釣れるなんてこともあるので、諦めないことも大切かなとは思います。