2024/05/03に追記・修正しました。

タモ入れで絶対に守りたいこと

 自分一人でタモ入れをする場合、他人にタモ入れをしてもらう場合、人の魚をタモ入れしてあげる場合など、いくつかのシーンに分かれるとは思いますが、基本的に守るべきポイントは同じだと思います。

 ここではそんなタモ入れで絶対に守りたい注意点を紹介したいと思いますにゃー。

 ちなみに当サイト記載の内容は、どんな魚のタモ入れでもほぼ共通の内容にはなりますが、主に大型青物を主眼に置いた話題となっておりますにゃ。

魚は頭からタモ入れするべし

 これがタモ入れの一番基本となる部分で魚は頭側からタモ入れすることが大切です。

 少し考えれば当然なのですが、魚を尻尾側からタモで追いかけると、魚は泳ぐので、タモからどんどん遠ざかっていってしまいます。

 タモが魚に追いつけず、なかなかタモ入れができない・・・くらいの被害であれば良いのですが、タモに追いかけられることで魚が一気に走り出してしまってラインブレイク・・・みたいなこともあるあるなのです。

タモ入れは魚の頭側からすること

 しかも、これの何が怖いのかというと、タモ入れは頭からするもの!っということを理解はしているものの、いざタモ入れするとなると慌ててしまい、タモで魚を追いかけてしまう・・・っということもやってしまいがちなのですにゃ。

しっかりと魚を弱らせよう

 特に根のない釣り場や、足元にスリットなどもなく、落ち着いたポイント(沖堤防など)での釣りであれば、まずはしっかりと魚を弱らせることが大切です(磯場などでは一気にタモ入れまで持ち込む必要があるような状況もあると思いますので、それは別で紹介します)。

魚を弱らせてからタモ入れしたい

 魚が弱っていない状態で無理やりタモ入れをしようとすると、タモから逃げようとする魚がいきなり走り出してラインブレイクしてしまったり、魚が変な暴れ方をしてしまいラインテンションをうまく保てずバラしてしまうようなこともあります。

 基本的に、釣り場が落ち着いた場所(障害物が少ない場所)であれば、釣り人側が有利な状況なので、焦らず、しっかり魚を弱らせてからタモ入れすればOKなのです。

魚をタモへ誘導し、入った瞬間にラインテンションを緩めよう

 魚をしっかり弱らせてからタモ入れをしようと書きましたが、魚を吊り上げた状態や魚が止まってしまっている状態でタモで掬い入れようとするのはオススメしません。

 釣り人側は魚を泳がせるようにタモ網へと誘導し、タモ網に魚の頭が入った瞬間にラインテンションを少し緩め、タモ網の奥へと魚を泳がせるようにするのがベストなタモ入れの形になります。

 つまりタモで魚を掬うのではなく、魚をタモに向かわせるっというのが理想形ということですにゃ。

タモ入れはタモへ魚を誘導するのが基本

 理想の流れとしては、魚を弱らせながら寄せてきて、浮いたタイミングでタモ入れ!!っというものになりますが、そのタイミングで一発タモ入れができるとは限りません。

 もし、タモ入れできない!!と感じた場合は、そのタイミングでのタモ入れを諦めて、ロッドで大きく8の字を描く、釣り人自身が大きく左右に歩くなどして、魚を泳がせるようにしつつラインテンションを保ち、次のタイミングに備えるのがオススメです。

 無理に入れようとするとやはり魚が暴れてしまいやすいですし、弱ったタイミングだからと言って尾っぽ側からタモ入れしようとするとタモで魚を追いかけてしまうことにもなるので、バラしてしまいやすくなります。

とはいえ、一気に勝負を決める必要がある状況もある

 特に磯であったり、堤防の足際がスリット状になっているようなポイントでは、魚が弱っていようといまいと、いける!っと思った瞬間でタモ入れしないと負けになるっという状況もよくあります。

 こういうポイントで釣りをしているケースでは、タックルセッティング自体強めにして挑んでいることが多いと思いますので、強引に思い切ってタモ入れに向かうことが大切です。

足場の悪いポイントではタモ入れは一気にいこう

 もうちょっと弱らせたいな、とか一瞬の戸惑いが勝敗を分けることもあるので、行くと決めたタイミングがあれば迷わず一気に行く思い切りが大事です。

 この場合は、タモ入れできないかも!っと感じたとしても、強引にいくしかないということも多いので、迷わず一気に!が正解です。

 もちろん、それでバラしてしまうこともあるかもしれませんが、そこでタモ入れしなければどの道負けだった・・・っとも言えるかもしれませんからにゃ(っということにしておく)。

タモは1か所ずつ畳みながら上げよう

 タモ網に魚が入って、やれやれ・・・っではありません。魚を陸に上げるまでがタモ入れです。

 魚を陸に上げる際によくある事故がタモの柄を折ってしまう事件です。

 魚を掬ったあとは、1か所ずつタモを畳みながら上へ上へと上げることが基本で、畳まずに上へ上へと手繰り上げていくと、柄の自重で折れてしまいます

タモは1か所ずつゆっくり畳んでいこう

 堤防であれば、足下はまっすぐになっているので、上げやすいですが、磯場などでは斜面になっているポイントでタモ入れ~斜めに引きずり上げる必要があるので、こういったポイントではタモの柄を折りやすいかもしれません。

 いずれにせよ、タモ入れに慣れている方はあまりない失敗ですが、タモ入れ経験が少ない方がやりがちのミスだといえますので、ぶっつけ本番でいきなりタモ入れを練習するよりも、まずは魚なしでタモの使い方を知るところから始めたいかもしれませんにゃ。

タモはまっすぐ上に!絶対に掬い上げはダメ

 こちらもタモ入れ初心者さんや、雑にタモ入れをしてしまった結果起こりやすい失敗で、魚の重みでシャフトが折れてしまうやつです。

タモで魚を掬い上げると意外と簡単に折れます

 タモは魚を掬い上げるものではなく、魚を引き上げるものであることを覚えておいてください。

 魚が軽いと折れずに済むこともありますけれども、大物になればなるほどあっさり折れてしまいますので・・・。

足場の高さに合ったタモの柄を買おう

 これも割とあるあるなタモ入れ失敗談の1つですが、タモが短くて届かなかったみたいなことが結構あります。

 自分が釣りに行くそのポイントのド干潮のときの海面までの高さを必ず把握しておきましょう。

どんなに良いタモでも届かなければ役に立たない

 また、高さを把握しているつもりだったとしても、大潮のタイミングでのド干潮のときに届かなかったみたいなこともありますので、最大どのくらいの高さになるのかは知っておくことが大切です。

タモ網の大きさと釣れる魚の最大サイズを知っておこう

 大物はある日突然釣れてしまうものなので、そこまで準備できてなかったーみたいなことはあるとは思いますが、自分が使っているタモ網の大きさ(広さ)と、そのポイントで釣れる最大の魚のサイズを知っておくことも大切です。

小さいタモだといざというときに使えないかも

 自分にそんな大きな魚は掛からないと思っていたとしても、掛かってしまうことはあるあるなもので、タモに入らなくて泣くなんてことはとてもつらいものですにゃ・・・。

 周りに大きなタモを持っている人がいれば良いかもしれませんが、タモの貸し借りが嫌いな人もいるので、気を付けたいところです。

一人でタモ入れする場合の注意点

 1人でタモ入れする場合、失敗も成功もすべては自己責任でやれるので気楽というのが最大のメリットですが、難易度はどうしても高くなってしまいます。

 とはいえ、周りに誰かが常にいるとは限らないので、一人でタモ入れができるようになっておくことも大切なのですにゃ。

タモ入れしやすい場所を把握しておく

 どんな釣りでもそうだと思うのですが、タモ入れしやすい場所を把握しておくことが大切です。

 沖堤防ではどこもほぼ同じ高さであることが多いですが、普通の堤防や磯場などでは他にタモ入れしやすい場所、高さのところが他にあるケースもあります。

魚を釣るより前にタモ入れしやすい場所を知っておくこと

 考えてみれば当たり前の話ですが、6mの高さでのタモ入れと1mの高さでのタモ入れでは、しやすさがかなり変わるので、魚のキャッチ率も大きく変わると思います。

 また、無理な体勢での取り込みはバラすバラさないの話だけじゃなくて、ご自身の安全性の問題もありますので、タモ入れがしやすいランディングポイントを探してから釣りを始めたいですにゃ。

タモ入れするときは寄せてきたタイミングで一気にいく

 一人でタモ入れするときはあまり魚を左右に泳がせてのタモ入れはしにくいため、基本的には沖側から自分側に寄せてきたタイミングで一気にいくのがオススメです。

 元気な青物だと、手前に寄せてからまた再度沖へと走っていくようなこともあるので、まだ走るのか、もう大丈夫かの見極めが肝心で、そこが一番難しいとも言えるのですけれども・・・。

一人でのタモ入れは寄せてきたタイミングで一気にいきたい

 猫的な感覚でいうなれば、魚が完全に横を向いた状態で浮かせることができれば、そのタイミングがタモ入れのタイミングだと思っています。

 まだ背中が海面に出たくらいでおなかが海中にあるのであれば、まだ走るものだと判断しておりますにゃ。

 あと、タモ網を海中に入れて待つと潮が速いポイントではタモ網が流れの影響を受けるので、できるだけギリギリまで海中への投入はしないようにすると安定したタモ入れができるかもです。

タモは手の届く範囲に使える状態で置いておく

 タモは常に手の届く範囲に置いて&すぐに使える状態にしてから釣りをしたいところです。

 魚を掛けてからファイトしながらタモのところまで歩いていくことができる範囲であれば問題ありませんが、すぐに手で取れないところに置いてるのであれば、タモを家に置いてきたのと同じですからにゃーっと。

 また、背負っているから大丈夫と思っていたとしても、取り出すのに時間がかかったり、ジョイント部が固着してうまく開かない、シャフトが伸びないなんてこともあるので、すぐに使える状態にしておくことも大切です。

タモは手元に置き、すぐに使える状態にしておこう

 買ってすぐのタモ網も、使い勝手がイマイチ分からず、慌ててしまうなんてこともありますので、やっぱりタモはすぐに使える状態にしておくというのは正解だと思っています。

 我輩自身は、タモを置く位置を割と気にしているところがあって、

  • 背負わず、手の届く範囲に置く
  • 地面に寝かせず、てきるだけ立て掛けておく
  • 畳んだ網を正し、柄を少し伸ばしておく

 っていうところまでは必ずやっております。

 背負っているとタモがすぐに出しにくい(体が硬い猫)ですし、地面に寝かせていると取ろうとして座った瞬間にラインテンションが揺るんでバラしたこともありますし、すぐにタモを伸ばせずワタワタしてる内にバラしたなんてことがあるからですにゃーっと(全部カッコ悪いミスw)。

 また、ライトゲームでも大物が掛かることもあるので、タモは必ず持ってきますし、釣り開始前からタモはしっかり組んでおくようにしていますにゃ。

 ソロ釣行だと魚が掛かってしまったらタモを組み上げるのはかなり難しくなりますからにゃー。

魚をしっかりと弱らせる

 これは誰かにタモ入れしてもらう場合でも同じですが、それよりももっと弱らせておきたいかなっと思う部分です。

 一人でタモ入れするとなると、片手に竿、もう片方はタモ網っという形になりますので、タモ入れ使用とした瞬間に魚に走られてしまうとロッドでうまく対応できなかったり、リールを巻けなかったりしてバラしてしまうこともあるので、きっちり弱らせておきたいところです。

 もちろん、磯場や足元にスリットがある堤防などでは、悠長なことできないケースもあるので、その辺りはケースバイケースですけどにゃ。

誰かにタモ入れしてもらう場合の注意点

 誰かにタモ入れしてもらう場合、誰かのタモ入れをする場合の方が気を付けたい注意点が多いと思います。

 タモ入れに関しての流れはほぼほぼ同じだと思うのですが、それ以外のポイントが重要だと思うわけです。

大前提として失敗しても恨まない

 誰かにタモ入れをお願いする場合は失敗しても恨まないことが大前提です。

 恨んでしまうかも・・・と考えるのであれば、タモ入れを手伝おうかと言われたとしてもタモ入れまで1人でやって、早く一人前の男になりたいんです!っとか適当な言い訳を言って、自分ひとりでタモ入れをすべきです。

タモ入れは失敗に終わっても恨まないこと

 タモ入れは息の合った友人同士でも、うまくいかないことがあるくらいですので、たまたま隣り合っただけの方と常にタモ入れがうまくいくと思わない方が無難かもしれません。

釣り人側がタモ入れのタイミングを言う

 これ、タモ入れ失敗している人たちを眺めているとできていないことの一つだにゃーっと思っているやつです。

 タモ入れしてほしいタイミングを釣り人側から言ってあげることが大切です。

タモ入れのタイミングを伝えておこう

 タイミングを言うのは、魚が浮き上がってきたギリギリその瞬間に急に言うのではなく、次に魚が上がってきたタイミングでお願いします!みたいな感じで、ある程度少し前の時点でお願いするとより良いと思います。

 タモ入れする側も事前に構えることができますし、タモ入れのタイミングではないときにタモ網を海中に入れられるようなこともなくなりますので、失敗するリスクをかなり減らすことができると思います。

タイミングが合わなかった場合もすぐに言う

 事前にタイミングを言っていたとしても、タモ入れがうまくいかないことは全然あります。

 釣り人側がこれはタモ入れ無理そうだな・・・っと感じたのであれば、その瞬間に次のタイミングにしましょう!っと言う方が無難です。

タモ入れのタイミングが合わなかったときも釣り人側から言おう

 特にタモ入れに慣れていない人であれば、タモ入れができそうにないのに無理にタモ入れしようとし、タモで魚を追いかけてしまうようなこともやってしまいがちなので、早めにストップをかけるということになります。

タモ入れ後は絶対に一声かけておこう

 タモ入れが成功したならタモ入れありがとうございましたこの一声だけでOKだと思います。

 が、どちらかというと失敗したときの方が一声かけておいた方が良いよにゃーっと、猫は常々思っております。

 自分の魚のタモ入れを失敗されても気にしないっという方でも、他人のタモ入れを失敗したときはずーっと気にしてしまうっという方は多いと思います。

タモ入れ後は成功失敗にかかわらず声をかけておこう

 なので、タモ入れを手伝ってもらってそれが失敗に終わったとき、タモ入れ係のその人は気にしているケースが多いと思います(何ならその後、隣で釣りを続けることすら気にしてしまっているかもしれません)。

 なんとなく重苦しい雰囲気になってしまっては、その後の釣果に影響があるかもしれませんので、タモ入れが失敗に終わったとしてももう一匹釣るんで、その時はお願いしますねーみたいなフランクな感じで声をかけられると良いと思います。

タモ入れしてあげるときの注意点

 タモ入れしてあげるときにももちろん注意点があります。

 基本的には他の項目で上げていることと同じようなところがポイントで、基本的にはタモ入れしてもらうときの注意点の逆バージョンという感じですにゃ。

タモは自分のタモを使おう

 タモ入れしてあげるときは、できる限りは自分のタモを使うようにすることがオススメです。

 もちろん、明らかに魚の大きさとタモのサイズがあってないとき、これ使ってください!!っと申し出があったようなときはお借りしても問題ないですが。

タモはできる限り自分のタモを使おう

 自分のタモを使う理由としては、タモも釣り具なので、堤防際や磯などにぶつけてしまうようなことで傷つけてしまったり、最悪折ったり破損させてしまう可能性がゼロではないからです。

 同じタックルでも、竿やリールは地面でガリガリやってしまわないように気を使うのに、タモの柄だと壁際でガリガリやっても何も思わない・・・ような人も結構多いですからねー。

 タモを傷つけてしまうことや、破損させてしまうことの方がよろしくないと我輩的には思っておりますにゃ。

タモ入れのタイミングを聞いておく

 タモ入れしてあげる場合は、釣り人側にタモ入れのタイミングを教えてくださいねと声をかけておきましょう。

 もちろん、慣れてる方だと、向こうから言ってくれることも多いのですが、釣り上げることに必死になっていると、頭の中からすっぽ抜けてるケースもありますからにゃ。

タモ入れのタイミングを聞いておこう

 タモ入れ側は、釣り人が望んでいるタイミングじゃないのに、海中にタモを入れてしまったりするようなことがないようにしたいというわけです。

 前の方でも書きましたが、たまたま隣り合った釣り人同士が息の合ったタモ入れができるということは、両者ともが上手くないとなかなかないですからにゃーっと。

タモ網に魚が誘導されて、入るのを待つ

 タモ入れは、釣り人側がタモへと魚を誘導するのが基本になりますので、タモ係は魚が誘導されて入るのを待つくらいの気持ちでOKです。

 タモ側が魚を入れようと追いかけまわすようなことをすると、魚が急に暴れてしまってラインブレイクにつながったり、変な暴れ方になってラインテンションが保てず、バラしてしまうことにも繋がりやすいのです。

タモで魚を追いかけたりしないように

 また、タモが魚を追いかけるということは魚を尻尾側から追いかけるということにもなるので、タモ入れの難易度が上がってしまうということです(タモ入れは魚の頭側からするのが基本です)。

5.足場が高いところでのタモ入れの動き方

 タモ入れが難しくなる理由の1つに足場が高いというものがあります。

 足場の高い沖堤防のような釣り場では、タモ入れの難易度も高くなってしまいがちなので、可能な限り、誰かに手伝ってもらうことをオススメします。

沖から寄せてきたタイミングでタモ入れするとき

 魚を沖でしっかり弱らせることができた場合は、沖から手前に寄せてくるタイミングでタモ入れとなります、これができれば一番簡単なのでオススメのタモ入れになります。

 しっかりと浮かせた魚を寄せながら、待ち受けてもらっているタモ網の方へと竿の動きとリーリングで魚を誘導し、タモ網に入ったその瞬間にラインテンションをやや緩めて網の奥へと入ってもらいます。

沖から寄せてきたタイミングでのタモ入れ方法

 タモ係の人と、釣り人との間くらいでタモ網を構えて待つのが基本で、魚をすくいに行くようなことはしなくてOKです。

 とはいえ、魚が大きくなればなるほど、抵抗も激しくなるので、寄せてきたとしてもそこから左右に走ることが多くなり、一発タモ入れはできないと思いますにゃ。

堤防際で左右に抵抗されたときのタモ入れ

 このタモ入れが本当に難しいと言っていいと思いますにゃ、このパターンは魚自体もしっかり大きいことが多く、これで何度バラしてしまったことかと・・・。

 これは正面から見たイラストになるのですが、タモ係の人と釣り人との真ん中くらいにタモを構えてもらって、釣り人側がタモ係の人の方へ竿で魚を誘導しつつ、歩み寄っていくことで、魚に勢いをつけてタモ網へと向かわせます。

堤防際で左右に走られたときのタモ入れ方法

 磯竿だと竿にしっかりとした長さがあるので、足場が高くても竿だけで魚を誘導しやすいですが、ショアジギロッドだと竿の長さが短いので、竿の動きだけではタモ網への誘導が足りないことがあるので、歩み寄ることでタモ入れがしやすくなります。

 また、タモ入れできると思ったタイミングだったとしても、大型青物だとさらに走り出すこともあるあるですので、タモ係の人はタモ網をすぐに引っ込められるように構えておくことも大事です。

 タモにラインが掛かってしまったり、魚がタモに当たってしまったりしてバラしてしまうようなこともありますのでしっかりとタモに入るまでタモ係の人も油断しないようにお願いしますにゃ。

タイミングが合わなかったときは魚を泳がせる

 タモ入れしにくかったり、タモ入れのタイミングが合わなかった場合は八の字を描くように魚を泳がせてもう一度タモ入れのタイミングを作るようにしましょう。

 魚を浮かせたままにしてタモで魚をすくいに行くことは基本的にNGで、急に魚が暴れだしたりすると、ラインテンションを保てなくなったりしてバラしてしまいやすくなります。

タモ入れのタイミングが合わなかったときは8の字を描くように魚を回す

 足場が高くないポイントだとロッドを8の字に描くだけでも大丈夫ですが、高さがあるポイントだと釣り人自身が左右に歩いて大きく8の字を描くようにするとより安全です。

 そしてぐるりと一周回ってきたときが次のタモ入れチャンスとなるわけですにゃ。

大物狙いではとにかくタモ網のデカさがモノをいう

 青物などの大型ターゲット狙いのときは、とにかくタモ網のデカさがモノをいうところがあります。

 タモ網の大きさが正義と言ってもいいくらいなので、ここではその辺りを踏まえたタモを紹介したいと思います。

アズーロのLLサイズ

 2023に発売されたLLサイズというとにかくデカイタモ網で、サイズは縦80cm、横63cmととにかく特大です。

 ショアジギングでもブリクラス、サワラクラスともなるとLサイズでも苦戦することが多いなーっと思っていたところに彗星のごとく発売されたLLサイズ。

 1フレームものなので、持ち運びに苦慮することもちょっとだけありますが、タモ入れのしやすさは間違いなしですにゃ。

サイズ:縦80cm×横63cm カラー:2色
フレーム:1ピース 大体の価格:8400円前後

メジャークラフト ヘキサネットL

 大きさもしっかりあって、タモフレームが6角形となっており入れやすさに定評のあるタモ網になります。

 強度がある1ピースモデルと折り畳めて持ち運びがしやすい4ピースモデルを選びことができます。

 初めての大型サイズのタモを買うならひとまずこれが間違いない買い物になるかなと思います。

サイズ:縦67cm×横58cm カラー:3色
フレーム:1ピース、4ピース 大体の価格:4500円前後

2024年中にジャッカルから出る?か?新しいタモ

 2024年の大阪フィッシングショーで公開されていたタモ網で、タモ網が広がりやすいような設計となっているのが特徴的でした。

 つまりはタモ入れの際にフックがタモ網に引っ掛かりにくい!っというのが最大の特徴となっているわけです。

 専用の収納バッグが付いてて持ち運びも楽そうなのですが、詳細がまだ分からないアイテムですにゃ。2024年秋頃発売予定?

サイズ:不明 カラー:不明
フレーム:不明 大体の価格:不明

結構あるある!なタモ入れ失敗エピソード

 ここから先はX(旧Twitter)で募集したあるある!なタモ入れ失敗エピソードを順不同でツラツラと紹介したいと思いますにゃー。

 涙なくしては語れない実際にあった失敗談を知っておくことで、自身のタモ入れを失敗しないで済むかもしれませんにゃ。

タモ網にフックが引っ掛かる

 タモ網にフックが引っ掛かってしまい、魚をタモに入れきることもできず、かといってタモを上げることもできずで、結果バラシてしまう悲しいやつですにゃ。

 タモ網が小さかったことが原因なこともありますし、タモ網が大きかったとしても魚が暴れたことによって掛かってしまうこともあるので、しっかり魚を弱らせることと、どこにフックがあるかを確認しつつ、丁寧にタモ入れすることで防げるかもしれません。

タモ網にフックが引っ掛かるとタモ入れできなくなる

 タモ網にフックが掛かると、一瞬でバレてしまうことが多いので、とにかく掛からないように意識しながらタモ入れするしかないと思いますにゃ。

タモを取ろうとして座った(立った)瞬間にバラした

 これ、我輩自身も何度かやってしまってるバラしの1つで2022年は鬼門にもなっていたやつですにゃー。

 魚が掛かったので『足元にあるタモを取ろうと一瞬屈んだとき、ラインテンションが緩んでしまいバラシてしまった』とか、座って釣りしてたら魚が掛かり、寄せてきたので『タモ入れしようと立ち上がろうとした瞬間に・・・』とかですね。

タモ網を取ろうと立つ(屈む)瞬間にバラしてしまう

 これはタモ入れの問題ではなく、フッキングやファイトの問題ともいえますが、タモ入れのタイミングにつながるところになるので、頭の片隅に置いておくとキャッチ率がもう少し上がるところかもしれませんにゃ。

ラバーネットで、潮流が速くタモ網が流されて狙いが定まらず掬えなかった

 ラバーネットでのタモ入れは潮流が速いポイントでは難易度マックスだと思いますにゃ、さらに足場の高いポイントであれば、シャフトもしなりまくるし大変そうなイメージしかないですにゃー。

 ラバー製のタモ網は魚を傷付けないところや、フックが余計に絡まないため手返しが良いとされているのですが、流れの影響を受けやすいことや自重がそこそこにあることで、タモ入れが難しくなります。

 ラバーネットを自然保護の考え方で選ばれる方が多いですけども、手早く掬えないのであれば、余計に魚に負担を与えてしまうということも知っておく方が良いと思いますにゃ。

ラバーネットで、潮流が速くタモ網が流されて狙いが定まらず掬えなかった

 そういうデメリットも含めた上でタモ選びをしておかないと、肝心な時に魚を逃してしまったりするので、注意が必要ですにゃ、感覚的にはラバーネットはタモ入れ上級者のアイテムだと思ってます。

 正直、5mくらいの高さの沖堤防で潮流がそこそこ速ければ、普通のタモ網でも流されますので、タモ入れ難しくなりがち、なので、ラバーネットだとめちゃくちゃ大変になることは想像つきますにゃ。

テトラ帯や磯場でのタモ入れで、もたついていたらバラしてしまった

 堤防でもタモ入れは難しいものですが、テトラ帯や磯場ではさらに難易度が高くなります。

 引き波でラインテンションが保ちにくかったり、タモ網が流されて狙いが定まりにくかったりしますし、タモ網を伸ばすときに網がテトラや磯に引っ掛かってしまったりと色々な障害もあり、もたつきやすいものです。

テトラ帯や磯場はタモ入れが難しいポイント

 ですので、もたつきにくいタモ入れポイントを見つけておいて、そこでゆっくりタモ入れをするようにするか、もしくは、タックル全体をガチガチにして力こそパワーで魚を引っこ抜くかで対応するのがオススメですにゃ。

タモ入れで体勢を崩してしまい、自分が落水してしまった

 これ、タモ入れミスとはちょっと違う話かもしれないのですけれども、こういうお話を聞いてしまったので、載せておくしかないにゃと思ったやつですにゃ。

 タモ入れに夢中になりすぎるあまりバランスを崩してしまい、海へ落水・・・、めっちゃ怖いやつですにゃ。

タモ入れに夢中で落水しないように

 打ちどころによっては一発アウトかもしれませんし、季節次第では低体温で危険なことにもなりますし、、、とにかくライフジャケットは必須で、少しでも危険だと感じる場所でのタモ入れはしないようにしてくださいにゃ。

 釣りはどこまで行っても釣りだと思いますので、ご自身の安全と天秤にかけるようなものではないと思いますのですにゃ。

その他のタモの準備不足関連のトラブル

 この辺りのミスは1つではないので、列記しておきますにゃー。

  • タモ入れ時に伸ばしすぎて、畳んでいる間にバラした
  • シャフトやジョイント部が固着して伸ばせなかった
  • フレームを蹴って伸ばそうとしたら破損した
  • 伸ばしてる途中でシャフトが折れた
  • タモ入れできたが、網が破れて逃がしてしまった
  • ジョイント部からフレームが抜けて落ちてしまった
  • タモの長さが足りず、すくえなかった
  • フレームがグルグル回り、すくえなかった
  • タモを組んでなかったため、タモ入れできなかった
  • 網を固定するピンを外してなかった(キシイチのあの人!)

 どれもこれもタモを使う前のチェックか、普段からのメンテナンスで防げるようなものばかりですし、こういうことって滅多に起こらない気もしますけれども、いざというときにこそ起こるのがトラブルなんですよにゃー。

最後にちょっとまとめと自己紹介

 っとまぁ、長々とタモ入れに関することを書きまくりましたけれども、この記事を書くきっかけとなりましたのは、岸和田渡船船長の一言が始まりでした。

 渡船時のアナウンスで色々とタモ入れの注意点を言ってるけど、なかなかに伝わらない・・・みんな釣りはうまくてもタモ入れがダメで逃がしてしまうことがありすぎる・・・っということを言っておられたことからです。

 本記事の拙さでどこまで伝わるかは分かりませんけれども、1人でも多くタモ入れを成功して大物ゲットの感動を味わってほしいにゃぁと思うわけです。

釣れない猫の自己紹介

 本業は釣り猫、副業として医療に従事するもので、三度の飯よりも釣りが好きでございます。

 ハヤブサさんのショアジギング用のジグ、ジャックアイシリーズ製品モニターに3年くらい参加させてもらい、気が付いたらフィールドスタッフなるものになっていた単なる釣り猫でございますにゃ。

ジャックアイシリーズの製品モニター

ジャックアイマキマキで釣れないときに読むサイト

岸和田一文字で釣れないときに読むサイト

ジャックアイフリフリバイブで釣れないときに読むサイト

七里御浜で釣れないときに読むサイト

 こんな感じのジャックアイの製品紹介とかしたり、岸和田渡船さん監修の岸和田一文字で釣れないときに読むサイトなんかを執筆したりしていますにゃ。

 釣り具メーカーさん、釣具屋さん、渡船屋さんなど、紹介記事やコラボご依頼がありましたら、ツイッターでもインスタでも当サイト経由でも構いませんので、DMお待ちしておりますにゃ♪

最後の最後にプレゼント企画とか

 もしよろしければですけれども、以下の釣れない猫のX(旧ツイッター)のポスト(ツイート)をリポスト(リツイート)するとかとても嬉しい限りですにゃー。

 2024年5月12日までに、リツイートしてくださった方の中から抽選で2名様にアズーロのランディングフレーム+ジョイントLLサイズをプレゼントしますにゃー。

 企画に参加していただける方は、釣り好きと分かる方でX(旧ツイッター)経由で我輩に郵便番号・住所・氏名・電話番号を教えられる方に限りますにゃ。

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