2020/07/31に加筆修正しました。

カワハギ釣りはシンプルだけど難しい

 カワハギ釣り自体は本当にシンプルで簡単な釣りの1つだと思います。

 なのに、釣果の差が大きく出ますし、案外と細かいテクニックがたくさんあって、知れば知るほど難しいってことが分かってくる釣りでもあります。

 そんなカワハギとの駆け引きが難しい釣りで、釣れないと感じたときに見直したい基本をまとめてみました。

カワハギ釣りはシンプルだけど難しい

カワハギ釣りの確認したい基本動作

 あれこれと細かい部分をチェックする前に、まずはカワハギ釣りの基本動作を確認しておきましょう。

 当たり前の流れができていないと、やっぱり釣果に影響が出やすいのでまずは基本が大事だと思います。

1.仕掛け投入~糸ふけを取る

 船長の仕掛け投入の合図を聞いたら、仕掛けの投入です。

仕掛け投入~糸ふけを取る

 ほとんどの釣りでも同じですが、糸ふけが少しでも減らせるようにサミングをしながら仕掛けを落とし着底させましょう。

 着底を確認したら、できるだけ素早く糸ふけを回収し、ラインを張ってカワハギのアタリに備える体制に入りましょう。

2.誘いを入れる~再度の底取り

 誘い方に関しての詳細は次の項目で解説しますが、最初に覚えておきたい誘いは『仕掛けを上下させる(小突き)』です(もちろん、それ以外に誘いもあります)。

 オモリを底から50~80cm上下させつつ、オモリで底を叩くような誘いが基本ですが、それ以上の上下が有効な状況もあります。

 また、ある程度誘いを入れた後に仕掛けを数秒止めるなどして、カワハギのアタリを待つタイミングを作るのが基本です。

誘いを入れる~再度の底取り

 誘いを入れたりあれこれしてる間にオモリの重みを感じなくなったときや、底が感じられなくなったときは再度の底取りが必要です。

 平らな海底のポイントもありますが、海底はある程度起伏があり、浅くなったり深くなったりしているので、油断していると仕掛けが中に浮いてて釣れないとか、仕掛けが底にベッタリしてて根がかりしてしまうなんてことになるのです。

 再度の底取りがしっかりできたら、また糸ふけを取るところから再始動という流れです。

3.仕掛けを回収してエサをチェック

 あれこれやってもアタリすらなくなったなーと思った場合は一度仕掛けを回収しましょう。

 カワハギはエサ取り名人の異名をもつターゲットですので、もしかすると知らない間にエサだけ取られている可能性があるのです。

仕掛けを回収してエサをチェック

 エサが付いているのであれば、単純にカワハギが居なかったということになりますし、エサがなくなっているのであれば、カワハギはいるが自分がアタリを感じられていないということになります。

 エサが取られていた場合は、竿の感覚や竿先の動きに注意したり、糸ふけの回収を素早くしてみるなどカワハギのアタリに集中していきましょう。

カワハギの色々なの誘い方

 カワハギ釣りは他の釣りよりも誘い方からアタリまで、アタリから掛けるまでの流れが非常に重要な釣りなので、まずはこの誘いから始まる一連の流れを見直してみるのが、釣れない脱却のための第一歩だと思います。

小突きはカワハギ釣りの基本

 色々な誘いがありますが、『小突き』はカワハギ釣りの基本となるので、まずはこれを覚えておきたいです。

 よほどシビアな状況でない限りは、これを丸一日通していれば十分カワハギを釣ることができると思います(もちろんベテランとは釣果の差は出るけども)。

 小突きをざっくりと説明するならオモリで底をトントン小突くように仕掛けを上下させることです。

小突きはカワハギ釣りの基本

 仕掛けを上げる途中で違和感を感じたら、それがカワハギのアタリの可能性が高く、そのままググーッとゆっくりカワハギの重みを感じながらアワセを入れるという流れになります。

 違和感を感じなければ、底に落とす~上げる~底に落とすを繰り返して誘い続ける流れになります。

 ただ、着底したタイミングで0~5秒くらい待ちのタイミングを入れることも大事で、誘いで仕掛けを動かしすぎてもダメだし、止めすぎてもダメというわけです。

たたき釣りでカワハギを焦らそう

 中オモリを使った仕掛けになるのですが、竿を小刻みに揺らすことで仕掛け全体をブンブン振るような誘いを演出し、カワハギにエサを食わせにくい状況にして焦らす釣り方です。

 仕掛けを揺らして揺らして、焦らして焦らした後に仕掛けをステイさせて食わせの間を作り、そこでアタリを狙い打つのです。

たたき釣りでカワハギを焦らそう

 待ちの間はラインを張らず緩めずの状態が最も好ましい状態で、この状態のことをゼロテンションと呼び、カワハギ釣りではよく出てくる専門用語となります。

 待ち状態でアタリがなければさらに叩いて仕掛けを揺らしてからの待ち・・・を繰り返して誘いを繰り返します。

たるませ・はわせ釣りは向こう任せな面もある

 たるませ釣りは仕掛けをたるませてカワハギに違和感を与えにくくする狙いの釣りで、はわせ釣りは完全に底に仕掛けを寝かせる釣りになります。

たるませ・はわせ釣りは向こう任せな釣りかも

 アタリを拾って掛けにいくという釣りではなく、より自然に食わせることに重点をおいているのでアワセが向こうアワセや自然に掛かっているのを待つようなスタイルです。

 小突きやたたきで反応がないようなシーンでオススメの釣法で、カワハギ任せになる部分もあると思います。

カワハギ釣りのアワセは聞きアワセが基本

 色々なアワセ方があるとは思いますが、基本は聞きアワセになるので、まずはこれを覚えておきたいです。

 聞きアワセをざっくりと説明するなら仕掛けをゆっくりと持ち上げ、カワハギが食っていないかを確認してからあわせるっという方法です。

カワハギ釣りのアワセは聞きアワセが基本

 重要なポイントは、仕掛けを上げる途中で違和感を感じられる(もしくは竿の穂先の変化に気付ける)かどうかで、違和感があればそのままググーッとゆっくりカワハギの重みを感じながらアワセを入れるという流れになります。

 ただし、その日の状況によってはカツン!っと強めに即アワセを入れた方が掛かりやすい日もあるので、違和感(アタリ)を感じられるのに掛からないというときはアワセ方を変えてみるのもオススメです。

 状況がわからない、読めないという方は周りの釣れてる人の様子をチェックするか、いっそのこと質問してしまう方が釣果アップにつながると思います。

エサのアサリの付け方を見直そう

 エサの付け方も色々あるとは思うのですが、まずはしっかりできる1つの基本を覚えておきたいところです。

 個人的によくわかる動画がこれだなっと思ったので、貼っておきますね。

 

 あと、アミノ酸入の漬け込む用の集魚剤的なものもオススメです。

 味(?)を付けられるというメリットの他に、アサリの身を締めることができ、ハリに付けやすく、エサ持ちがアップするのです。

タックルを見直してみる?

 カワハギ釣りは可能な限り信頼できるタックルで挑みたいところです。

 安い竿だからダメとか、そういう意味ではありませんが、お高い竿ほどやはり繊細に作られており、感度が非常に高いモデルが多く、リールに関してもお高いモデルは持ち重り感もなく、扱いやすいものが多いのです。

 そういう竿やリールを一度触ってみておくのも悪くないと個人的には思います。

 カワハギ釣りは静と動の2種類の釣り方がありますが、どちらも基本的には一日中竿を動かし続ける釣りなので、タックルが軽いというだけで1つの大きなメリットだといえます。

カワハギ釣りタックルを見直そう

 すでにタックルが揃っているという方は、そのタックルの特性にあった釣り方を改めて研究し直すことをオススメしますが、これからタックルを揃えたいという方は、ミディアムクラスの何にでも対応できるモデルがオススメです。

 どんなスタイルのカワハギ釣りにでもある程度対応できるようなモデルの方が初心者には良いと思うわけです。

 タックル選びのコツなんかは別なページでご用意していますので、読んでみて下さい(但し、内容は私の独断と偏見ですwご注意ください。)

それ以外にもチェックしたい点もある

 大きく影響しそうなところはここまでに紹介した『基本動作の流れ』『カワハギの誘い方』『カワハギのアワセの基本』『エサの付け方』『タックルを見直してみる』5つのポイントをチェックすればほぼ大丈夫だと思います。

 これら以外にもいくつか小ネタを書きましたので、気になる項目があればチェックしてみてください。

カワハギ釣りのタックル

カワハギ釣りを楽しむためにはまずタックルを揃えるところから始まると思いますので、まずはタックルの基礎知識を紹介したいと思います。

 カワハギ釣りのベテランが使っているタックルが自分に合うとは限りません。自分が納得して購入して、それを自分なりに使いこなしていくこともカワハギ釣りの魅力です。

カワハギ釣りの誘いの基本

カワハギ釣りの最大の醍醐味は”誘い”ですね。誘いでどれだけ食わせるかで釣果に差が大きく出るので、”誘い”基本は必ず覚えたいですね。

 はっきり言って”誘い”はその日、その時、その潮によって変わってきます。一日の中でも何度も変わっていくこともあるので、自分の引き出しは多い方が良いですよ。

絶対重要!エサの付け方

少しはカワハギを知ろう!

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