2022/3/15に加筆修正しました。
ライトヒラメはメリットでありデメリットでもある
ライトヒラメはここ数年で人気が出てきたジャンルのヒラメ釣りで、比較的新しい釣りになります。
その名の通りライト(軽い)仕掛けであることがメリットになるのですが、これがまたデメリットにもなるのです。
特に大きいのが、仕掛けが軽くて流されやすいという点でして、ヒラメ釣り初心者さんはヒラメ釣りに慣れるまでは軽すぎる仕掛けはオススメしにくいなと思っています。
海も荒れていない、風も弱い、安定しててのんびり釣りができる日だとライトヒラメもバッチリ機能するのですけどね。
以下に、仕掛けが軽いことのデメリットを紹介したいと思います。
1.仕掛けが軽い(ライト)
通常のヒラメだと、PEラインが2~4号、錘は80~120号ですが、ライトヒラメだとPEラインが1.5~2号、錘が20~60号となります。
仕掛け全体としてかなり軽くなるので、疲れにくく、しかもヒラメの強いアタリや引きをよりダイレクトに感じることができるので、楽しさは倍増していると感じます。
ただ、ライトヒラメは通常のヒラメと比べるとやはり流れされやすい仕掛けになるので、通常ヒラメの人と同船するとオマツリする可能性が高くなります。
念のため、乗る船にライトヒラメをしても大丈夫か、錘のサイズはどのサイズにそろえるのかなど船長に教えてもらっておく必要があります。
自分勝手な判断で一人だけ軽い仕掛けをするとトラブル頻発するので、怒られちゃいますよー。
2.横流し(ドテラ流し)に弱い
ライトヒラメの基本は水深20m前後のポイントで、船を立てて行うことが多いですが、状況によっては(船によっては)横流しをするケースもあります。
ライトヒラメは仕掛けが軽いので横流しをするとドンドンラインが出て流されてしまうことになります。
軽い仕掛けでラインを出しすぎると、逆側の人たちとオマツリすることもあるので、ラインの出しすぎには注意が必要です。
仕掛け投入からしばらくの間は大丈夫ですし、逆側の人もまったく同じペースでラインを出していればオマツリしませんが、何回も底を取りなおしている内にズレてきますので、ラインに角度が付きすぎてきたら一度巻き上げて仕掛けを投入しなおす方がトラブルなく釣りができると思います。
船によっては、その回数も決まっていることもあるので、乗る船のルールに従うようにしましょう。
3.荒れた状況に弱い
波が高い、潮が速いなど、荒れた状況になると軽い仕掛けは不利な状況になることが多いです。
オモリを重たくしようとしても、竿の適合範囲内を越えてしまうようなことが出てくるかと思います。
まぁ、最近の釣具は適合オモリ数よりも上のオモリを使っても破損することは少ないかと思いますが、あまり竿にはよろしくないのかなとは思います(竿が破損しても自己責任になっちゃいます)。
その辺の判断を付けられるヒラメ釣りのベテランさんはまぁ大丈夫として、釣り初心者さんがいきなり最初からライトヒラメから始めるよー!っていうのはちょっとオススメしにくいなぁと個人的には思います。
手取り足取り教えてくれるベテランさんが一緒なら大丈夫だと思いますけども。
4.大物に弱い
ロッドの進化はとどまることを知らないというのは間違いないのですが、通常ヒラメタックルとライトヒラメタックルを比較するとやはりライトヒラメはパワー不足になることが多いです。
大型が掛かったときの安心感で言えば、やはり通常ヒラメタックルの方が安心感が強いです。
ライトヒラメの方がゲーム性があって楽しい!!っという意見ももちろんあるのですが、そういうものはベテランの意見かもしれませんね。
ライトヒラメのメリット
ここまでツラツラとライトヒラメは流されやすい、デメリットが多いと書きましたが、ライトであることでもちろんメリットもあるのです。
- タックルが軽いので取り回しが楽
- 繊細な仕掛けなのでヒラメのアタリが倍楽しい
- 一日中持ち竿でも疲れにくい
- ファイトが楽しい
通常のヒラメ釣りにはないスピーディさや手軽さがあって、それが最大のメリットということができます。
とらえ方によってはデメリットとなるところも、考え方によってはメリットになるという感じですね。
ライトヒラメは初心者が最初に買うタックルではないかも?
メリットとデメリットを併せて考えてみると、初心者さんが最初に買うのはライトヒラメタックルではないなぁと個人的には思っています。
誰かベテランの方が一緒に釣りに行ってくれる、船長がオススメしているなど、誰かしらのアドバイスを受けられる人じゃない限り、いきなりライトヒラメってのはやめておいたほうが良いかもと思うのです。
ある程度船釣り経験がある方なら、問題ないと思いますので、ライトヒラメは絶対ダメというわけではありませんよ。