2022/3/8に加筆修正しました。
誘い出しとナブラ撃ちの違い
誘い出しとナブラ撃ちは両方ともオフショアでのボートキャスティングなので、何となく同じような気がしますが、違いとは何でしょうか?
確かに誘い出しとナブラ撃ちは、似た部分も多くて、かなり同じ部分も多いですが、完全に同じものと考えてしまうと釣り方や狙い方にズレが出てくると思います。
このページではその違いについて紹介してみたいと思います。
ナブラ撃ちってこんな釣り
ナブラとは、小魚が海面付近に集まっていて、それを狙った青物などのフィッシュイーターたちが下からそれを襲っている状態のことです。
青物などのフィッシュイーターも小魚を食べることに必死な状態でもあるので、かなり釣りやすい状態でもあります。
このナブラを船で、船長とお客さんが一致団結して探して、発生しているナブラ追いかけて釣るのがナブラ撃ちという釣り方になります。
ナブラが消えたら移動、また見つけてはキャストっというのがセオリーの釣り方となります。
食い気ムンムンのところでのみ釣りをするような感じですが、ナブラを見つけられないと釣りができないのが難点で、丸一日ナブラ撃ちをするようなケースは少ないです。
ナブラ撃ちのメリット
- 食い気ムンムンのところで釣りができる
- 魚の気配が見えるのでテンションが上がる
- 色々なルアーで、色々な狙い方ができる
- ダブルヒット、トリプルヒットは当たり前
ナブラ撃ちのデメリット
- ナブラがないと釣りができない
- 魚の気配がありまくるので焦る
- 小回りの利かない船だとナブラを追いきれないことがある
- ナブラへの船のつけ方次第では釣りができない時間がある
- みんな同時に釣れることがあるので、オマツリすることも
誘い出しってこんな釣り
誘い出しは基本的に水面付近に青物の気配がないところで釣りをします(正確には魚探では反応を拾ったり船長の経験でポイントに入ってますけど)。
水深はジギングと比べると比較的浅いポイントで、15~40mくらいの水深、多くはカケアガリのあるポイントだったりします。
慣れないうちは何もないところで釣りをするような感じなので、本当に釣れるか信じられない感じもするのですが、ルアーをチェイスしてきたりするのを見たり、同船者が釣りあげたり、トップに出る様子を実際に見るとめちゃくちゃテンションが上がりますよ。
誘い出しのメリット
- トップで青物が出るのでめっちゃ興奮する
- ルアーの選択にあまり悩まない
- 船のどの位置からでも釣りができる
- ナブラに左右されないので、落ち着いて釣りができる
誘い出しのデメリット
- 魚が沈んでいる状況では釣りにくい
- 釣れない時間が続くとテンション下がる
- 魚の気配は薄い感じなので我慢してる感じになる
誘い出しとナブラ撃ちの違いで大事な一覧
以下に、ざっとですが、誘い出しとナブラ撃ちの違いを一覧表にまとめてみました。
※スマホで閲覧している場合、横向きが見やすいかもです※
- | 誘い出し | ナブラ撃ち |
---|---|---|
ルアー | トップ系 水面直下系 |
色々あり |
ナブラ | なくてもOK | ないとダメ |
狙いどころ | 水面~直下 | 水面~10m程度 |
船 | 大きい船も〇 人が多くても〇 |
小回り重視 大人数は× |
違いを知った上でルアーを選ぶ
誘い出しとナブラ打ち、どちらが良いというわけではありません。その違いを知った上で戦略を練ることが大事だと思います。
誘い出しは基本的にトップウォータープラグを使用し、水面~水面直下で勝負をし、青物をトップに出させる釣りになります。
ナブラ撃ちは水面~水面直下でも勝負ができますが、そのままフォールさせて表層下でヒットさせることもできるので、ミノーやジグミノー、ジグなんかも使用でき、飛距離の幅が大きく異なります。
特にナブラ打ちに関しては、ナブラに届かないと話にならないこともあるので、遠投の利くジグやジグミノーなんかの重いルアーが強いケースも出てきます。
食わせる場合を考えるとミノーの方が強い場合もあるのですが、まずは届かないと話にならないのでまずはジグを使う必要があるなど、何かを犠牲にしつつ釣りをするような選択を迫らせることもあるわけです。
上でも書きましたが、誘い出しとナブラ打ち、どちらが良いか悪いかではなく、目の前にその状況ができたときにどう対応できるか、どういうルアーを選択するのかを知っておくことが大事なのです。
誘い出しとナブラ撃ちの違いを知っていないと、ルアー選択に迷いが出たり、幅が狭い釣りしかできなかったり、釣れない選択肢を選んでしまうかもしれません。
ただし拘らない方が良いこともある
一応、ここまでで戦略の違いから、ルアーの違いを紹介してみましたけれども、誘い出しだからTOPしかダメ!!っということではありません。
そういう違いがあるという基本スタンスがあるというだけで、釣りあげることをメインに考えるなら、誘い出しでジグを使った方がより釣果を伸ばせるっというシーンもあるかと思います。
〇〇だから絶対にこれでなきゃ!!っという考え方は視野を狭くしてしまうこともありますので、思い込んではダメだと思います。
とはいえ、選択肢が無限にあることで迷いが出てしまったりして釣れない・・・っということも釣り人あるあるですので、ある程度は戦略を絞っている方が良いこともあるかもしれません・・・。