このページのまとめ&目次
2021/10/25に加筆修正しました。
岸和田一文字のタコ釣りシーズンをチェック!
岸和田一文字のタコ釣りシーズンは6月頃から始まって、9月いっぱいまでが一般的な数釣りができるシーズンです。
5月後半頃だとまだまだ一発大タコ狙いな雰囲気の方が強くて、釣れればでかいのですけれど、新子はまだまだ少ないイメージですね。
また、6月前半ではタコエギでの底狙いが中心ですが、海草がまだまだ生えてる時期なので、初心者さんには海草が邪魔で釣りにくいかもしれません。
シーズン後半になればなるほど小さいタコが少なくなって、中~大型狙いに移っていくような流れで季節が進みます。
もちろん、シーズンオフとされる春や冬でもタコの釣果はゼロではなくて、一年間を通して狙おうと思えば狙えます。
ただし、1日でアタリが1回あるかないかの一発大物狙いな釣りなこともあって、タコ専門の人の釣りになるので、シーズンの外と考えた方が良いと思います。
狙ってみる価値は十分にありますけどね!!
岸和田一文字で釣れやすい時間帯と潮周りはある?
岸和田一文字のタコ釣りで最も良いとされる状況は朝マヅメで下げ潮のときが良いとされています。
タコなんて岩陰に潜んでいるから、そこを直撃すればいつでも釣れるという考え方も間違いではないのですが、タコの釣れ方を見ている感じでは釣れる時合が明確にある感じがします。
データを取ったわけではないのですが、大潮や中潮、小潮などで釣果に大きな差があるようには感じませんし、満潮が全然ダメというわけでもありません。
朝マヅメで下げ潮が一番良いというだけで、それ以外の時間帯でも釣れないわけではありません。
なので、他の釣りのように朝マヅメだけを狙って釣りに行くよりも、下げ潮となる時間帯を狙って岸和田一文字へと渡るのもありだと思います。
速すぎる潮はあまり良くない??
潮が止まっているのが一番ダメですが、潮が速すぎる場合もあまり良くないことがあります。
速すぎるとエサであるカニが岩陰に潜んでしまうからか、タコエギか、PEラインかが流されやすくアタリが取り難くなるせいなのか、詳しくは分かりませんが、釣りにくい感じがします。
その他にも、潮が動き出した!!雨が降り始めた!!など、何かしらの気まぐれなタイミングに時合があるので、変化が起こったタイミングもしっかり狙っていきたいところです。
苦潮だとタコがまったく釣れない?
一文字(沖堤防)ではない、陸続きのポイントからのタコ釣りの場合、苦潮が入るとタコ釣りが成立しなくなるポイントが多いです。
ですが、岸和田一文字は沖堤防なのでこの苦潮の状況を利用した狙い方があり、苦潮の状況だから釣りやすいということもあるのです。
詳しくは次の項目で解説します。
苦潮が強ければタコジグ、弱いならタコエギで狙え!
岸和田一文字に限った話ではないのですが、大阪湾では苦潮の影響を受けることがあり、その影響の受け度合いでタコの釣り方を変えることがオススメです。
苦潮が強ければタコジグを苦潮が弱ければタコエギを使ったタコ釣りが基本の考え方になります。
そもそも苦潮って何??
夏が近づいてきて日差しが強くなってくると海面の水温が高くなってしまい、海底付近の水と混ざりにくくなる現象がおこります。
この現象が起こると、海底ではプランクトンの死骸などの有機物がどんどん分解されて酸素が少ない海水の塊ができるのです。
その酸素の少ない海水の塊がそのまま海底にあるだけなら大きな問題にはならないのですが、風や潮流の影響を受けて移動する(かき混ぜられる)ことで苦潮になるのです。
酸素が少ない海水から逃れるために酸素量の多い海面付近に移動をするか、少ない酸素でなんとかやり過ごすために海底の穴でじっとしているかになるので、海底ではタコが釣りにくくなるのです。
上のイラストではイメージしやすいように海底付近を赤っぽい色に、上層付近を水色で表現しましたが、こんなにきっちり2層になるわけではありません。
しかも、岸和田一文字に関して言えば、南から酸素量の多い新鮮な潮が入ってくるので、苦潮の影響のないタイミングと苦潮の影響があるタイミングが入れ替わりやすいのです。
同じ大阪湾でも湾奥になる武庫川一文字は台風でも来ない限り、夏場はずーっと苦潮となるので、タコジグを使ったケーソンの継ぎ目のタコ釣りがメインの釣りになっているのです。
苦潮だと何でタコジグを使うの?
タコは基本的に海底の岩陰に潜んでいるのですが、苦潮(酸欠)になると酸素を求めて海面近くに上がろうとします(海底でじっと耐えるタコもいます)。
タコは魚と違って、海面近くに上がろうとするなら、堤防の壁面を上ることが多く、さらに身をひそめる場所というと、堤防の継ぎ目しかないのです(きつめの苦潮で朝一、タコがふらふら海面を泳いでることもあったりします)。
つまり、苦潮になると堤防の継ぎ目の中層~海面近くにタコが集まることになるので、そこをダイレクトにタコジグで狙って釣るというわけなのです。
1つの継ぎ目で複数のタコが潜んでいることが多いので、徹底した数釣りをすることができます。
もちろん、継ぎ目に上がらず、海底の穴でじっと苦潮が過ぎ去るのを待つタコもいるのですが、苦潮の状況下では活性が高いタコはあまりいないので、タコエギでは釣りにくいというわけです。
苦潮の考え方と見分ける方法
こちらのサイト(地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所の大阪湾貧酸素水塊分布情報)に大阪湾の状況が掲載されていますので、ざっくりどんな状況なのかが予測がつけられます。
ただし、当日その日はどうなっているのか、岸和田一文字はどうやねん?っというところまでは細かく分かりませんので、その辺りは岸和田渡船さんの釣果情報を見て、タコがどういう釣れ方しているのかを見て苦潮の影響のあるなしをざっくり判断しておくと良いと思います。
タコジグを使って継ぎ目で釣れていれば苦潮の影響あり、タコエギで海底狙いで釣れていれば苦潮の影響がない(または弱い)ということです。
とはいえ、
- 沖一文字は苦潮だけど、旧一文字は苦潮じゃない
- 午前中は苦潮だったけど、午後からはずいぶん解消した
- 弱い苦潮なので、継ぎ目でも海底でも釣れる
などなど、中途半端な苦潮があったりと苦潮にも強弱があるので、できるだけタコエギ、タコジグ両方持って釣りに行くようにしたいですね。
苦潮は早いときで数日で解消、長いときは1週間ほどかかるようなこともあります。
また、台風などの強風で一気に苦潮が解消するようなケースもあります。
とにかく必要なことは、今この時が苦潮で継ぎ目狙いなのかそれとも苦潮が解消してて底狙いなのかを判断して釣り方を変えるということです。
また、当日、現地に着いてから苦潮を見分ける方法としては
- カレイやヒラメの稚魚が浮いている(苦潮初期段階)
- エビ撒き釣りで根魚が釣れていない
- タコエギ(海底)でタコの反応がない
- ガシラ、アコウが浮いている(苦潮キツメ)
- タコが表層を泳ぐ(苦潮キツメ)
このあたりをチェックしていけば、どの程度苦潮の影響があるのかが見えてくると思います。
自分一人の状況だけで見極めるよりも、周りの釣り人に声をかけて情報交換していくと、より分かってくるかと思います。
時間ごとに巡回してくれる岸和田渡船の船長に周りの釣果状況を聞くのもいいと思います。
タコジグ、タコエギの誘い方と探り方
タコの釣果が伸ばせない原因として、『タコジグ・タコエギでじっくり誘えていない』『広く探れていない』の2つがあると思います。
言葉にすると両立しないような感じになるのですが、じっくり誘い、広く探るということがタコ釣りでは大事です。
ここでは岸和田渡船船長オススメのタコ釣りテクニックを紹介したいと思います。
タコジグで継ぎ目狙い(苦潮時)の基本
苦潮のときにタコジグを使って継ぎ目を狙うときの誘いの基本は上から順に釣り下ろしていくことです。
10秒シェイクして、20cm落とす、10秒シェイクして、20cm落とす・・・を表層から底まで繰り返していくのです。
一定のリズムでシェイクをしていてタコからのアタリがあれば、ムニュっとした違和感が出ますが、そのままシェイクを続けてしっかり抱いたな!?っと感じるまで続けます。
しっかり抱いたことを確認したら一気にアワセを入れて引き上げます。
竿でシェイクせずに、ラインを直接持って誘っていくのもダイレクトにアタリを感じられるので面白いですよ。
また、1つの継ぎ目でアタリがなかったからと言って、タコエギに切り替えるのではなく、一通りいくつかの継ぎ目を狙って様子をみていきたいですね。
逆に1つの継ぎ目で複数釣ることもできるので、時間をおいて同じ継ぎ目に入りなおすのもありです。
とにもかくにも移動を繰り返してどんどん足で稼ぎましょう。
タコジグをチューニングしよう
市販のタコジグをそのまま使うのも悪くないのですが、潮が速いときはタコジグが微妙に流されてしまい継ぎ目をしっかり狙えていないようなこともあります。
なので、岸和田渡船さんではちょっとしたチューニング(錘を付けるだけ)がオススメされています。
上のイラストのようにタコジグに錘を足して、より流されにくくするのです。
もともとのタコジグのウエイトにさらに足されるので、専用ロッドでない場合は、ロッドの基本負荷量を超えることもあるので、ロッドのウエイト範囲をチェックしておきたいです。
タコジグで竿下狙いの基本
タコジグと長めの竿を使って、堤防から2~3m前の駆け上がりをダイレクトに狙って釣り歩いていく釣り方です。
海底で10秒シェイクして、タコが触ったか触ってないかを確認しながらそーっと上げます。
反応がないようであれば、20cmくらい場所をズラしてそーっと着底させて10秒シェイクするを繰り返して釣り歩いていきます。
タコジグを使って海底でトントンと叩いて誘うのが基本とも言われているのですが、岸和田一文字の敷石のことを考えるとあまり大きく上下にトントンさせると敷石の隙間にタコジグが落ち込んでしまって根掛かりしやいのです。
タコジグの重さの感覚をしっかり体に叩き込んでおいて、タコが触ったときの違和感に気付けるようにしておきましょう。
じっくりゆっくり誘いつつも、どれだけ足で稼げるかがカギとなりますので、一ヵ所で粘りすぎず、どんどんフレッシュなタコを求めて移動していきましょう。
タコエギでちょい投げ狙いの基本
タコエギはちょい投げで海底をねちねち攻めるイメージのアイテムになります。
岸和田一文字の沖の北、旧一文字、中波止のどのポイントでも基本的には5mも投げればそれでOKだと思います(中波止はもう少し投げてもいいかも?)。
大遠投したとしても、岸和田一文字の沖は敷石などがない砂地になるため、タコのアタリがあまり見込めないと思いますので、5mくらいでOKというわけです。
基本的にはタコジグで竿下を狙うのと同様に、10秒シェイクして20cmくらいの移動してシェイク・・・を繰り返して誘うのが基本となります。
シェイクの際もできる限りラインは張った状態で細かくシェイクし、敷石の間にタコエギが落ちていかないようにして、根掛かりを回避していきましょう。
また、ラインを常に張っておくことでタコのアタリがあった際に一早く気づくことができるのです。
渡るポイントで釣れる釣れないが変わる?
基本的には渡るポイントでタコの釣果に大きな差が生まれることは考えにくいです(例外については後で書いてます)。
沖の北、旧一文字全般
岸和田一文字の沖の北、旧一文字は全般的に沖向きも内向きも広くタコが狙えるポイントになります。
ちょい投げ(5m程度)~竿下(2m前)の駆け上がり付近と堤防の継ぎ目が主な狙い筋になります。
足元から水深があるので、比較的根掛かりがしにくいので、タコ釣り初心者さんは沖の北か、旧一文字のどちらかに渡ることをお勧めします。
ただ、沖の北のオイルフェンス内側だけ、足元付近に鉄網(?)みたいなのが入ってますので、ここは避けることをオススメします(仕掛けをロストしまくりますw)。
あと、沖の北はショアジギシーズンになると沖向きにズラリとショアジギ師が並ぶので、ちょっとタコ釣りがしにくい時期もあります。
その点を差し引いたりすると、タコ釣りは旧一文字か中波止が良いんじゃないかなと思います。
旧一文字のカーブ
100%個人的な意見にはなるのですが、シーズンを通して安定してタコ釣りができるのは旧一文字のカーブから船着きの3番までの間じゃないか?と勝手に思ってます。
シーズン初期となる6月は沖向きで、それから徐々に沖向き内向きどちらでも狙えるようになってくるのが例年のパターンのように思っています。
朝一、このカーブから釣り始めて、あまりアタリがないようであれば、赤灯の方へ向かって釣り歩いていき、赤灯まで行ってもダメなときは、次に紹介する中波止へと場所移動していくのが、面白いんじゃないかなと思います(場所移動の際は岸和田渡船さんにお電話を)。
とはいえ、タコは岸和田一文字の周辺一帯に満遍なく生息していると思われるので、それほど大きな差があるとは思えないんですけどね。
中波止
中波止は基本、タコエギでちょい投げからの海底狙いがメインとなるポイントになります。
沖向き側は、10m沖までゴロゴロした石が敷いてあり、堤防付近は水深3mくらい、ちょい投げでも水深5mくらいです。
なかなかに根が荒いポイントなので、根掛かりしやすく、ある程度のテクニックが必要なポイントですが、タコが潜みやすいポイントでもあるのです。
根がかりしやすいのでタコ釣り初心者さんには少しオススメしにくいですが、我こそは!っという挑戦者にはオススメのポイントになります。
内向き側は沖向きよりも水深が浅いのですが、こちらもタコが潜みやすいポイントが多く、沖向きと同じくらい魅力的なポイントになります。
沖向きにしても、内向きにしても、水深があまりないのであまり投げすぎると根掛かりしやすいですので、5m以内の範囲で釣りをするのが良いかもしれません。
で、結局タコはどこにいるの??
岸和田一文字の地形(海底)から推測するに、どこか一箇所にタコが密集して存在しているようなことは少ないと思われます(苦潮時は継ぎ目に集まるけど)。
堤防から2~6m前までの基礎の掛け上がり付近に潜んでいると考えられますので、一文字周辺に広く潜んでいるはずなのです。
タコは広く潜んでいるとはいっても、釣ることができる活性の高いタコがどこにいるのかを見つけることが重要です。
1匹釣れたらその近くのタコも活性が高い可能性がありますし、潮の変化などで急に全タコの活性が上がって釣れ出すようなケースもあります。
苦潮の影響のせいか、内向きがダメで外向きは良いというようなケースも起こりますので、とにかくその日のパターンを見つけることが大切です。
タコが全体的に低活性だと感じたときは、1ヵ所で徹底的に粘って粘ってタコが出てくるまで誘い続けるという戦略もあります。
釣果情報が出るとその場所に人が集まり、集まった分だけまた釣果情報が出るというサイクルになるので、あたかもそのポイントにしかタコが居ない!?みたいに感じますけど、実際はたぶん広くどの場所にも分布していると思われます。
釣果情報の集まるところは、確かに安心感がありますがそれだけ人も集まりやすく、プレッシャーもそれなりに高くなると思います。
案外と釣果情報が少ない場所の方が、釣り歩きやすくポイントも叩かれていないので、釣果を伸ばせる可能性もあるとは思うのですが・・・。
渡る先で釣果に大差がつくこともある
少なくともここ数年は沖の一文字に渡っても、旧の一文字に渡っても、中波止に渡っても多少の差はあれど、そこまで大きな差はなかったのですが・・・。
2021年の岸和田一文字では、沖の一文字が結構ダメダメで、旧一文字か中波止じゃないとタコが厳しいみたいな状況が起こりました。
具体的な理由についてはまったく分かりませんが、何かの理由で沖の一文字でタコが居つき難い何かがあったのかもしれません。
こういうこともあるみたいなので、渡る前に一度は釣果情報をチェックして、釣れているポイントを確認しておくと良いかもしれません。
タコ釣りタックルを見直してみよう
タコ釣り専用タックルも最近はかなり増えてきているので、安価なモデルでかまわないので、専用タックルを買っておくのが一番です。
専用タックルでなくともタコを釣ることはできるのですが、タコの微妙なアタリを拾える穂先や、海底から引きはがすパワーのことを考えると専用タックルである方が釣りやすいと思います。
具体的なモデルについてはこちらのタコ釣りはロッドもリールも専用タックルで解説していますので、よろしければチェックしてみてください。
タコ釣りのラインシステム
ラインはPEライン3.0~4.0号、リーダーは10~15号が安定するかなと思います。
船のタコ釣りではかなりラインも細くなってきた印象があるのですが、ショアから狙う場合はそこまで水深もないので細すぎるラインにするメリットがそう多くありません。
張り付かれても引きはがせるだけのパワーあるラインにしておく方がメリットが大きいです。
タコエギ、タコジグ、タコテンヤはウエイトもカラーも基本的に好みで全然OKです、流されにくいのであれば、それでOKだと思います。
タコジグは重くしておこう
上の方の項目でも同じことを書きましたが、潮が早くタコジグが流されてしまって継ぎ目をしっかり狙えないようなこともあるので、岸和田渡船さんではタコジグにちょっとしたチューニングをすることをオススメしています。
上のイラストのようにタコジグに錘を足して、より流されにくくするのです。
もともとのタコジグのウエイトにさらに足されるので、ロッドの基本負荷量よりオーバーすることがあるので、ロッドのウエイト範囲をチェックしておきたいです。
タコエギにエサを巻くのはあり?なし?
結論から言えば、ケースバイケースかなと個人的には思っています。
確かにタコがタコエギを抱いたときに実際のエサがあった時の方がしっかり掴むとか、掴む時間が長くなるというような気はしています。
ただ、匂いに誘われてタコが穴から出てきてアタリが増えるかと問われると、微妙な気もしています。
あと、タコエギに豚脂やサンマなんかを巻き付けると、その分余計なウエイトが乗ったり、潮の流れを受けやすくなるため、アタリが拾いにくくなるような感じがしていて、私自身はあまりやらなくなりました。
確かにそれで釣っている方もいるのですが、そういう方はそもそもタコ釣りの腕が良い方のような気もしています。
とはいえ、まったく釣れていない状況であれば、エサを巻いたり色々な手段を試してみるのもいいと思うのですが、初手からエサ付きで攻めなくても良いのかな?っとは思っております。
気付いてないだけでアタリは意外に多い!?
釣れない状況下でも意外とタコはタコエギやタコジグを触ってきています、釣り人側が気付けていないことも多いそうです。
シェイクを止めてしまったり、早く移動させすぎると、せっかく触っているのにちゃんと仕掛けを抱いてくれないのです。
活性が高いときは、多少移動が速くてもタコエギやタコジグに覆いかぶさってくるほど勢いよく抱いてきますが、低活性の時はしっかり抱くまで時間がかかるので、ゆっくりじっくりシェイクして誘っていきましょう。
アタリがあるけど乗らないときはイカエギが良い!?
アタリらしきものはあるけれど、なぜだかフッキングしない・・・っという時はイカエギが良いこともあります。
タコエギは根がかりとの戦いというところもあって、大きめのフックが3~4本くらいのモデルが多く、新子に対するフッキング率が低いのです。
こういう場合はイカエギのようなたくさんフックが付いている仕掛けの方がフッキング率が高くなります。
市販のイカエギをそのまま使うのは着底まで時間がかかるため、3~3.5号のエギに5号くらいのナス型重りをプラスしたチューニングをすれば、完璧です。
ただし、フッキング率は上がったとしても、かなり小さなタコを釣ってしまうことが増えるのと、大タコが掛かった場合はバラシのリスクが高くなるので、デメリット面も考えて使いたいですね。
タコ釣り専用タックル以外なら
硬めのショアジギングロッドやオフショアのジギングロッド、竿下狙いなら硬めの投げ竿とかでも大丈夫だと思います。
私自身はライトショアジギングロッド(錘負荷30gまで)やオフショアジギングロッド(錘負荷110gまで)でタコ釣りをしています。
ただし、タコ釣り専用ロッドと異なり、穂先までしっかり硬さがあるモデルが多いので、タコのグイングインしたアタリが分かりにくいこともあるので、やっぱり専用タックルには敵わないこともあります。
あと、リールに関しても専用リールでなくとも基本的にはゴリ巻きできるものなら何でもOKです。
極端な話ですが、破損を気にしないなら、どんなタックルでもいいとも言えます。
ただし、兼用することによるデメリットもあるので、できればタコ釣り専用に使えるタックルを1つ用意した方が良いと思います。
私自身はシマノの5000PGのスピニングモデルでタコ釣りをしていますが、そこまで問題になったことはありません。
ただ、2年半くらい使っているうちに少しばかり破損した感があって、まれにリールが逆回転してしまうような現象に見舞われています、苦笑。
タコ釣りでもタモを用意しておこう
タコの数釣りシーズンでも新子ばかりが釣れるとは限りません。
岸和田一文字ではいきなり1kg超えの大ダコがかかるようなこともあって、海面まで上げたは良いけれど、そこからどうやって上げようか・・・みたいなケースもあります。
海面でアタフタしている内にバレてしまったり、壁面に張り付かれてどうしようもなくなったり、無理に上げようとして身切れを起こして逃げられた・・・みたいなことは割と起こっています。
逃がした魚はデカかった・・・っという話はタコ釣りでも起こることなので、タモは用意しておきたいです。
岸和田渡船さんでは6mくらいの長さのあるタモが推奨されています。
岸和田一文字のタコ釣りまとめ
岸和田一文字でのタコ釣りは、まず最初に苦潮の影響があるかないかを判断することが大切です。
苦潮の影響があればタコジグで堤防の継ぎ目狙い、苦潮の影響がない(または弱い)ならタコエギやタコテンヤを使っての海底狙いがメインになります。
もちろん、タコジグオンリーで継ぎ目狙いと竿下狙いを両立させるのも悪くないと思います。
一番良い状況は朝マヅメで下げ潮のタイミングですが、これは釣りに行ける日と一致するかは分かりませんので、そこまで気にしなくてもいいかもしれません。
少なくとも潮が動いてるタイミング(満潮・干潮の前後1.5時間くらい?)に釣りができればいいと思います。
あとはアタリがないようであれば、ゆっくりじっくり誘うのが大切で、10秒誘って、20cm移動。10秒誘って、20cm移動・・・を繰り返して誘っていくことが釣果を伸ばす秘訣です。
最終的にはたくさん移動して、たくさんポイントを打った人がタコを拾っているような感じがありますので、とにかく歩いて歩いて歩きまくることがオススメです。