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2021/12/23に加筆修正しました。
岸和田一文字のカレイシーズンは12月と4月
岸和田一文字のカレイを狙えるシーズンは12月~1月と3月~4月の2回あります。
12月は下旬も下旬、ちょうどクリスマス前後くらいのタイミングで沖の北側から始まり、1月中旬頃のシーズン終盤には旧一文字側が良くなる感じが例年の流れです。
シーズンインしてしまうと、他の釣りものと違って大きくハズレて釣れないような年は少ない印象があり、毎年ある程度安定して釣れる印象があるお魚です。
もう一方の3月中旬~4月のシーズンは花見カレイや戻りカレイと呼ばれ、産卵を終えたカレイがまたエサを捕食しにポイントに戻ってくるのが地域的な流れではあるのですが、岸和田一文字では専門に狙う人があまり多くないので、釣果情報自体が少ない傾向にあります。
どちらの時期も年によって多少の前後がありますので、あくまでも目安程度に考えてもらって良いと思います。
12月でも海水温が暖かい年であれば、カレイが釣れるよりも先にエサ取りのフグが掛かったりしやすく、カレイはいるけど釣れない・・・っということもよくありますし、花見カレイも過去の釣果情報を眺めてみると5月頃に釣れたりもしていますので、年によって差があるので、現在の釣果情報をみながらタイミングよく岸和田一文字へ渡るのが正解ですね。
岸和田一文字のおすすめカレイポイント
岸和田一文字のオススメカレイポイントは2箇所あり、1つは沖の北の南端側(白いフェンス側)の沖向き、もう1つは旧一文字の赤灯~カーブまでの間の沖向き側になります。
沖の北の南端側(沖向き)
個人的な感覚としましては、沖の北の船着場~南端までの間の海底は、ポイントとしてそれほど大きな差はないようにも思うのですが、例年カレイ釣り師さんたちはこぞって南端側(船着場から左手奥の白フェンス側)へと一斉に走っていかれます。
あまり走りたいと思わない派なので、皆さんが入った後から入れるポイントでよく釣り座を構えますが、それでもカレイが釣れなかったということはあまりなかったです。
とはいえ、確かに南端側に入った方はたくさん釣っていたような気もしますが、それがポイントの差なのか、ウデマエの差なのかはよく分かりません。
特にシーズンインした序盤の時期は沖の北からカレイが釣れ始めるので、12月~1月の第1週くらいまでは激戦区となるカレイポイントです。
沖の北のカレイポイントは、基本的にちょい投げで届く範囲がカレイポイントになりますので、後でも書きますが、専用ロッドなどを持ち込まずとも、シーバスロッドやエギングロッド、ショアジギロッド+市販の仕掛けでも大丈夫です。
旧一文字の赤灯~カーブの間(沖向き)
こちらの方が釣り座としては広く取りやすいので個人的には好みのポイントで、我輩自身はカレイシーズンは大体こちらで過ごすことが多いです。
とはいえ、シーズン終盤の1月中旬頃になると沖の北でカレイが釣れにくくなりますので、逆にこちらのポイントが混み合うことも出てきます。
赤灯~カーブまでの間もポイントとしての大きな差はないと思うのですが、日によってカレイが釣れるポイントに偏りがあることもあって、3番では釣れるが4番ではイマイチ・・・みたいなことも起こるので、カレイにしか分からない何かしらの差はあるとは思います。
こちらのポイントも沖の北のようにチョイ投げでも狙うことができますが、30m以上キャストして釣っているという話も聞いたことがあるので、もしかすると専用タックルを持っている人の方が有利になるようなケースもあるのかもしれません。
我輩はショアジギロッドでちょい投げで釣ってますし、足元で釣ったこともありますので、専用タックルじゃなくとも大丈夫ですけどね。
実は他にも隠れポイントがあるかも?
例年の流れを見ていて思うのですが、基本的に上記のポイントに入ればまぁまぁ釣れちゃうこともあってか、新たなポイントを開拓する人も少ない気がしています。
数メートルズレているだけでカレイが入れ食いになる人と一枚も釣れない人とが生まれたりしているので、ある程度固まった群れが存在している感じがしています。
なので、これまで釣れないと思われていた他のポイントでも、数メートルズレただけで実はカレイがめっちゃ釣れるポイントが沖の北にも旧一文字にも、もしかすると中波止のところにもあるかもしれないと思います。
上のイラストはあくまでもイメージですが、こんな感じでカレイが固まっているポイントが遠投した先だったり、ちょい投げで届く範囲だったりと、どこかにあるのだと思います。
岸和田一文字では遠投も専用タックルも不要
投げ釣りというとシロギス釣りのイメージが強く、専用の投げ竿やリールがないと楽しめないと思ってしまいがちですが、岸和田一文字のカレイ釣りでは専用タックルはなくても大丈夫です。
理由としましては、カレイが潜むポイントまでの距離が堤防から近いので、遠投の必要がないというのが大きなところです。
特に沖の北のカレイポイントは、日によって若干の変化はあるものの、足元から5m以内で爆釣したということもあるくらいで、15mも飛ばせば飛ばしすぎかもしれないくらいポイントが近いです。
なので、仕掛けのオモリ負荷に耐えられるロッドであればなんでも大丈夫というわけです。
あと、短い竿を用意しておいて、堤防の上に立ってキャストする方がカレイの釣れた場所を目視できるので、結果的にキャスト精度が上がり、同じ場所を徹底して狙いやすいです。
数を伸ばすためにはカレイが釣れた場所(=カレイが集まっている場所)に狙いを定めて仕掛けを投入することが大事ですからね。
もちろん専用タックルで挑む方もたくさんいますし、堤防の上に立たずともキャスト精度が高いツワノモ達もいらっしゃいます。
が、我輩自身はショアジギロッドやシーバスロッド、硬めのエギングロッドなんかを並べてかなりライトな感じでカレイ釣りを楽しんでおります。
某釣具屋のスタッフさんもシーバスロッドでカレイ爆釣!!みたいなこともやっておりますので、投げ竿がないから挑戦しないというのはもったいないと思います。
竿は最低2本は用意したい
我輩は割りと怠け者なので、1本のみで挑むことも多いカレイ釣りですが、複数の竿があると複数のポイントを同時に狙ってカレイの集まる場所を探すことができるので釣果を伸ばしやすいです。
1本は置き竿として、もう1本は手持ちで探りを入れるなどしてカレイの居場所を探るために使いたいです。
もし、竿を3本用意できるという方は、置き竿、手持ち、エサを付けた交換用という形で、より効率的にローテーションし、とにかくエサの付いた仕掛けを海に投げ入れておくこと時間を増やすことが釣果を伸ばす秘訣になります。
ちなみに岸和田渡船さん的には1人で竿3本程度にしてもらって、あまり広げて竿を置かないようにすることが推奨されています。
これには1人で場所を占領しすぎるなという意味もあるとは思うのですが、3本以上の竿を広げたとしても、すべてを管理しきれず、置き竿で仕掛けを放置しがちなことになってしまうので、効率も悪くカレイのキャッチ率が結果的に下がるというところもあるようです。
実際にカレイが釣れ始めると竿が2本でも忙しくなりますので、3本以上は不要だと思います。
軽すぎるオモリはダメかも
ロッドのオモリ負荷や、使用している道糸(メインライン)の太さの違いがあるので、ここで書く数値は多少変動してくるとは思いますが、岸和田一文字も冬はそれなりに波風が出ますので、軽すぎるオモリだと仕掛けが流されてしまうようなことが起こります。
市販のちょい投げのセット仕掛けで多い8~10号程度のオモリだと、波風に負けてしまって釣りがしにくいケースが出てきます。
凪の日では10号でも十分というケースもあるのですが、少し波風が出ると釣りがしにくいと感じることが多かったです。
シーズンインするとカレイ師がずらりと並ぶこともあるので、できるだけ流されないオモリ(少なくとも15号以上)で挑むことがトラブルを避けるためにもオススメです。
ハリのサイズは11~12号がオススメ
市販の仕掛けでも小針の仕掛けが結構販売されているのですが、岸和田一文字のカレイ釣りであれば小針の必要はありません。
岸和田渡船さん的には9~10号よりも上のサイズ、11~12号くらいのハリが推奨されています。
小針だとせっかくヒットしたカレイがすっぽ抜けるようなケースが多いらしいので、あまりオススメをしていないとのことでした。
これは岸和田一文字に限らず、多くの投げ釣り師が泣かされている問題でもあって、40cm級の大型カレイほど抜き上げ時にすっぽ抜けでサヨナラっていうことがあるみたいですね。
なので、カレイを1枚1枚大事に取り込もうと思うのであれば、カレイを抜き上げずにタモを使ってしっかり拾っていきたいですね。
ちなみに岸和田一文字でのタモの長さは6mが推奨されております。
放置の投げ釣りだと岸和田一文字のカレイは釣れない
岸和田一文字のカレイ釣りはここまででも書いたとおり、専用タックルも遠投も不要なのですが、これだけはやってはいけないことがあります。
カレイがどこに集まっているのかを探すためにも、投げっぱなしの放置ではうまく釣果を伸ばせないことが多いのです。
キャストしたポイントがたまたまカレイの潜む場所だったら放置でも問題ないですが、そういうことはいきなり一投目から起こることは少ないので、まずはカレイが集まるポイントを探す必要があります。
探りながら釣りをして、1匹カレイが釣れたら、徹底してその付近を狙うか、もしくは同じと思われる筋を狙っていくことで釣果を伸ばしていくことが戦略となります。
できるだけ1箇所に5~10分以上仕掛けを放置せず、アタリがないようであれば少し巻き取って狙いの場所を変えるなどこまめに探ることでヒトデなんかの邪魔も減らせると思います。
アタリがあればまずは落ち着こう
カレイのアタリがあれば、すぐに糸を巻き取るのではなく、まずは一呼吸ついて落ち着きましょう。
落ち着いたら、まずは今仕掛けがある位置を確認(距離・方向など)してください。
カレイは1匹釣れた場所に他の個体も一緒にいることが多いので、次回キャストする場所として覚えておきたいのです。
距離感などが分かりにくくなっているのであれば、PEラインの色や仕掛けが入っていってるラインの角度なんかを覚えておきましょう。
これさえ確認すれば、巻き取ってもいいのかというとそうでもなくて、ダブルを狙うことを考えるのもありなのです。
まずはお土産の1匹を確保するというのなら、すぐに巻き取ってもいいとは思いますが、1匹いる場所の近くには他のカレイもいるはずなので、待てば2匹目が掛かるはずなのです。
カレイの釣れる時合は短いケースが多いので、積極的にダブルを狙っていくことが釣果を伸ばす秘訣になるのです。
岸和田一文字のカレイはアオイソメだけでも十分戦える
カレイの投げ釣りの専門記事を読んでいると、虫エサは2種類用意しておく方が良いということがよく書かれていて、投げ釣りの基本の考え方としてはそれが正解なんだと思うのですが・・・。
岸和田一文字のカレイ釣りではアオイソメ1択でも十分戦うことができます。
もちろん、2種類ある方が対応しやすい日もあるとは思うのですが、シーズンインするとかなり堤防沿いに接岸してくるため、カレイがそこまで厳密にエサの種類を選ぶシーンが少なくなる印象があります。
2種類用意できる!用意したい!っという方は全然用意して良いと思いますが、まずはカレイを釣ってみたいと思う初心者さんなんかは1種類で構わないので、少し多めに買ってくることをオススメします。
エサの量に関する目安など
あくまでも目安にはなるのですが、岸和田一文字でのカレイ釣りで使うエサ(アオイソメ)の量について紹介したいと思います。
- 使う竿の本数
- 仕掛けのハリの本数
- カレイやエサ取りの活性の高さ
これらの影響度合いで消費量は増減するのですが、ざっくり半日のカレイ釣りでアオイソメ2000~3000円くらい必要になってきます。
我輩は朝一の時合のみの釣行が多いので、1000円くらいでも十分なことが多いです(500~800円だと一番良い時間帯でちょい足りなくなる)。
特に明るくなってから以降も釣り続けるのであれば、エサ取りのフグの猛襲を受けたり、ヒトデやチャリコ、アナゴに左右される年もあります。
あと、1つのハリに付けるエサの量についてですが、大きいアオイソメであれば1本掛けでOK。小さいアオイソメであれば房掛けして動きやボリュームでアピールしていきたいですね。
ただし、こちらも明るくなってからはエサ取りの影響が出てきますので、ボリュームが多いとダメになるケースもあるので、その辺は当日どうするかだと思います。
カレイの投げ釣りの基本は2種類のエサを使う
カレイ釣りの基本的なところを考えると2種類の虫エサを用意することがオススメされています。
1つは匂いが強く、遠くからカレイを寄せることができるマムシ(イワイソメ、本虫)で、もう1つは動きで誘うアオイソメ(アオムシ)になります。
マムシはお値段的にも高価なので、エサ取りが多い時間帯に使用すると結構手痛いこともあるので、最初の様子見の段階での使用と、本格的に時合がきたと思ったタイミングでの使用がオススメです。
一方でアオイソメの方は価格も比較的安定しているので、万能なエサと言えますが、エサ取りにも万能なのである程度しっかりした量を用意しておくことが重要かもしれません。
カレイの時合は短いので手返しが重要!
その日の潮周りや状況にもよるとは思いますが、基本的にカレイの時合は短いものとして考えておく方が良いです。
潮止まりの前後30分~1時間程度がその日の時合だったみたいなことはカレイ釣りではあるあるな現象なのです。
長潮のような状況で、ポツポツと拾い釣りができるようなケースもあるみたいですが、そういう日は短いカレイシーズンの中でもそれほど多くないのです。
朝・夕マヅメの前後1時間が勝負
状況にもよりますが、基本的には朝夕のマヅメの前後1時間がカレイの勝負の時間帯であることが多いです。
朝マヅメであれば明るくなるまでの時間帯が一番で、明るくなってからだとエサ取りのフグの活性が高くなって釣りにくくなるケースがあります。
夕マヅメであれば、16~18時頃がメインタイムであることが多いですが、潮周り次第では14時頃からぽつぽつ釣れるということもあります。
また、シーズンインしたタイミングの早朝の沖の北は混雑することが多いですが、早朝に入った人の大半は11時か13時便で帰ることが多いので、昼から沖の北に入ると一番良いポイントがガラ空きということも多いです。
しかも、朝によく釣れたポイントは午後にもよく釣れるというケースも多いらしいので、釣果がよくあったポイントを岸和田渡船さんに聞いてからポイント入りするのもオススメです。
岸和田一文字のカレイの投げ釣りまとめ
岸和田一文字のカレイの投げ釣りは例年、大きな当たりはずれはなく、安定して釣れていることが多いので、シーズンインしたらすぐに乗り込むのが正解です。
カレイのシーズンは比較的短いので、そのタイミングで釣れている沖の北か旧一文字の赤灯~カーブ付近に渡りたいところです。
また、遠投はそれほど必要ありませんので、投げ竿を持っていないルアーマンの方でも、シーバスロッドやエギングロッド、ショアジギロッドでも十分狙うことができますので、まずは市販の仕掛けで大丈夫なので行ってみてください。
投げ釣りは基本投げて放置と思われがちの釣りですが、カレイがいる場所を探すためにも最初はある程度底を探るようにさびくことが釣果を伸ばす秘訣です。
カレイは居るところにはたくさんいるけれど、いないところにはまったく居ない・・・みたいなことがあるので、投げて放置だけはNG!最低でも5~10分に1回は仕掛けの場所を移動させたいところです。